top of page

[ログ] 『異常が見られてからの開発、運用について』

  • Toma Higa
  • 1月10日
  • 読了時間: 2分

作戦参加を拒絶しないようにプログラムを書き換えたり、コントロール機能に調節したり復旧を試みたが期待した効果を得られなかった。


エラーを起こしている部分のおおよその原因を絞り込むことができた。が、その部位は装置は脳と密接な関係にあり修正に対するリスクが大きい。


明らかな異常としてコントロール機能に密接な関係にある[編集済み]の調整を行なった日から、戦闘に関するあらゆる行動を回避するような素振りを見せるようになった。筋力トレーニング、身体測定などの非戦闘的なトレーニングやテストを避けることはないが、射撃訓練、極地訓練、体術教練といった戦闘を想定したトレーニングに対して「参加できない」といった旨の発言をしている。特に今まで問題なく扱えていた自動小銃を持たせた時には呼吸の乱れや身体の震えが確認できた。


上層部から失敗と判断された場合、初期化することとなるが脳への影響が大きいため、これは最終手段としたい。

なるべく運用を続け、多くのデータを収集したいところである。


機能の回復を試みたがパフォーマンスの低下が激しいため「シリアルナンバー89:Echo」の運用中止と廃棄処分が決定した。

初期化は行わず、廃棄処分による「死亡」に至るまでの記録を取ることとなった。

© 2024 日賀/零参式残影堂 Wix.comを使って作成されました

bottom of page